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【改革開放40周年40人】ジェトロ上海事務所小栗道明所長が語る:日本企業はなぜ虹橋開発区が好き?

2018年 9月 4日17:40 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 小栗道明によると、虹橋聯合発展有限公司は、上海における日本企業や地域経済の発展のためによく意見交換を行い、協力を提供している。「現在開発区の中に多くの日本料理店があり、整備された24時間開放の公園もあります。これらは多くの日本企業が拠点を構える理由となっていると思います。われわれ日本人駐在員にとっても非常に働きやすく、住みやすい環境です。今後も新しいオフィスビルを開発することで、日系企業にとっても選択肢がより増加し、更なるサービスの向上につながることを期待しています」、と虹橋聯合発展有限公司の事業を高く評価した。

 また彼は、虹橋聯合発展有限公司のように外資企業の声をしっかりと耳を傾けることが、上海市がビジネス環境を改善し、さらに多くの外資企業を惹きつけるのに非常に重要だ、と考えている。現在、上海では李強書記のリーダーシップのもと、「大調研」(企業現場の声を真剣に聞くこと)に取り組んでいる。小栗はこの点も高く評価してこう述べた。

 「ビジネス環境にはハードとソフトの両面があります。上海はすでにハード面では世界の一流のレベルにあるわけですから、今後はさらにソフトの面でも世界一流のレベルに発展することを期待していますし、上海市にはその能力が十分にあると思います」

東方ネットの取材に応じる小栗道明


中国で実感した「大変化」と「変わっていない」ところ

 虹橋開発区は小栗個人にとっても、特別な意味がある場所だ。彼が最初に中国に来たのは1995年、しかも虹橋開発区であった。当時、開発区にある上海国際展覧中心では「上海国際加工包装展覧会(ProPak China)」が開催されていた。ジェトロは日本企業を取りまとめて出展しており、小栗道明はこの時に初めて中国を自分の目で見るチャンスを得たのである。

 その時の上海の印象は?という質問に対し、小栗は、「最初の印象として強く残っているのは、その活気とパワーです。90年に上海浦東新区の開発が始まり、92年にはトウ小平先生の南巡講話で改革開放に拍車がかかったわけですが、当時の上海はまさに街を歩いていると、その『熱気』が感じられるような気がしました」と語った。

 小栗道明は最初に1999年から2006年までの間中国に駐在し、2度目の駐在は2015年からである。駐在していなかった期間もよく中国に出張で来ていたが、2015年に約10年ぶりに中国に駐在して感じた変化に関して、小栗道明は「本質的な変化」という言葉を使った。